コンテンツにスキップ

ジェネシス (ジェネシスのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ジェネシス』
ジェネシススタジオ・アルバム
リリース
録音 1983年4月
イングランド サリー The Farm
ジャンル ポップ・ロックシンセポッププログレッシブ・ロック
時間
レーベル カリスマ・レコードアトランティック・レコード
プロデュース ジェネシス、ヒュー・パジャム
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(イギリス[1]、ドイツ[2]
  • 2位(オーストリア[3]、オランダ[4]、スイス[5]、ニュージーランド[6]、ノルウェー[7]
  • 9位(アメリカ[8]
  • 12位(スウェーデン[9]
  • 24位(日本[10]
  • ジェネシス アルバム 年表
    スリー・サイズ・ライヴ
    (1982年)
    ジェネシス
    (1983年)
    インヴィジブル・タッチ
    (1986年)
    ミュージックビデオ
    「Mama」 - YouTube
    「That's All」 - YouTube
    「Illegal Alien」 - YouTube
    テンプレートを表示

    ジェネシス』(Genesis)は、ジェネシス1983年に発表した12作目のスタジオ・アルバム

    背景

    [編集]

    ライブ・アルバム『スリー・サイズ・ライヴ』(1982年)から本作発表までの間に、各メンバーはそれぞれ自身2作目のソロ・アルバムを発表した。1982年にはマイク・ラザフォードの『眩惑のマクシーン(原題:Acting Very Strange)』とフィル・コリンズの『フィル・コリンズ 2:心の扉』がリリースされ、1983年6月にはトニー・バンクスの『ザ・フュージティヴ』がリリースされている。

    アバカブ』(1981年)以降のアルバムでエンジニアを務めていたヒュー・パジャムが、本作よりプロデューサーとしても参加した[11]。「ママ」はドラムマシンとコード・シークエンスから作られた曲で、「セカンド・ホーム・バイ・ザ・シー」と「シルヴァー・レインボウ」ではシモンズ製のエレクトリック・ドラムが使用された[12]

    反響・評価

    [編集]

    全英アルバムチャートではジェネシスにとって3作目の1位獲得作品となり、51週チャート・インした[1]。ニュージーランドでは1983年11月11日付のアルバム・チャートで初登場11位となり、その後合計126週トップ50入りするロング・ヒットとなって、リリースから3年以上後の1987年2月から3月にかけて、合計4週にわたり2位を記録した[6]。アメリカのBillboard 200では9位に達し、バンドにとって3作目のトップ10入りとなった[8]

    本作からは「ママ」(全英4位[1]・全米73位[13])、「ザッツ・オール」(全英16位[1]・全米6位[13])、「イリーガル・エイリアン」(全英46位[1]・全米44位[13])、「オール・トゥー・ハード」(全米50位[13])といったシングル・ヒットが生まれた。

    第27回グラミー賞では、本作が最優秀ロック・ボーカル・パフォーマンス賞(デュオ・グループ)にノミネートされ、「セカンド・ホーム・バイ・ザ・シー」が最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞にノミネートされた[14]

    音楽評論家のStephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて「本作はいささか、すべてにおいて過剰である―過剰にポップ、過剰に芸術的、過剰にばかばかしい―そして、それらはまとまりを見せていないが、たとえ長年のファンが愛聴しなくとも、これらの要素の大部分はそれぞれ力強く、トリオの自信とポップな力が増していったことの証明である」と評している[15]

    収録曲

    [編集]

    全曲ともフィル・コリンズマイク・ラザフォードトニー・バンクスの共作。

    1. 「ママ」 - "Mama" - 6:52
    2. 「ザッツ・オール」 - "That's All" - 4:26
    3. 「ホーム・バイ・ザ・シー」 - "Home by the Sea" - 5:07
    4. 「セカンド・ホーム・バイ・ザ・シー」 - "Second Home by the Sea" - 6:07
    5. 「イリーガル・エイリアン」 - "Illegal Alien" - 5:15
    6. 「オール・トゥー・ハード」 - "Taking It All Too Hard" - 3:58
    7. 「ジャスト・ア・ジョブ・トゥ・ドゥ」 - "Just a Job to Do" - 4:47
    8. 「シルヴァー・レインボウ」 - "Silver Rainbow" - 4:30
    9. 「イッツ・ゴナ・ゲット・ベター」 - "It's Gonna Get Better" - 5:14

    参加ミュージシャン

    [編集]

    脚注

    [編集]
    1. ^ a b c d e GENESIS songs and albums | full Official Chart history
    2. ^ Offizielle Deutsche Charts
    3. ^ Genesis - Genesis - austriancharts.at
    4. ^ dutchcharts.nl - Genesis - Genesis
    5. ^ Genesis - Genesis - hitparade.ch
    6. ^ a b charts.org.nz - Genesis - Genesis
    7. ^ norwegiancharts.com - Genesis - Genesis
    8. ^ a b Genesis - Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2024年4月14日閲覧。
    9. ^ swedishcharts.com - Genesis - Genesis
    10. ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.160
    11. ^ Hugh Padgham | Credits | AllMusic
    12. ^ 日本盤紙ジャケットSACD(TOCG-15016)ライナーノーツ(鬼形智)
    13. ^ a b c d Genesis - Chart History - Billboard Hot 100”. Billboard. 2024年4月14日閲覧。
    14. ^ Rock On The Net: 27th Annual Grammy Awards - 1985
    15. ^ Genesis | Genesis | AllMusic - Review by Stephen Thomas Erlewine